●香典返し ・・・【 のし上:満中陰志、忌明、志 】【 のし下:贈り主様のご名字 / 喪家のお名前 等 】
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★香典返しの時期と意味
※香典返しは、忌明けのご報告と、故人のめい福を祈っていただいた先様に感謝の思いを込めて、お礼状とともにお返しの品を送るものです。
仏式→七日毎に中陰法要を営み、通常は七期(七七忌)にあたる四十九日の法要をもって満中陰を迎え、
忌が明けるということから盛大に追善供養を営みます。
また忌中が3ヶ月に渡る場合は、五期(五七忌)に切り上げ三十五日をもって満中陰法要を営みます。
※最近では「即日返し」と言われ、夜や葬儀の当日に贈る場合も増えています。
神式→三十日祭か五十日祭の頃。
通常、香典返しはしないことになっていますが、最近では仏式の影響もあり、お返しをすることも増えているようです。
キリスト教→通常1ヶ月後(召天記念日)を目安に。
基本的に「忌明け」という概念はありませんが、日本では召天際に挨拶状を添えて、故人を記念する品を贈ることが多いようです。
★金額の目安
※品物は、一般的には「半返し」と言い、頂いた弔慰金の半額程度の品物を贈ります。
ただし、一家の主人が亡くなった場合は3分の1程度のお返しでもかまいません。(三分返)
※即日返しの場合には、お香典の額がわからないうちにお返しをすることになりますので、一律の額(一般的には2~3千円程度)のものが良いでしょう。頂いたご香典が高額だった方には、改めて忌明け後に別の品物を贈るのも良いでしょう。
★品物選びの参考までに
■お茶:お茶を飲んで故人を偲ぶということで用いられています。
■タオル類:仏事では仏の世界へ白装束で旅立つという意味から『さらし』が利用されていました。
それがタオル類という形で今でも引き継がれています。また、実用品としても好まれます。
■砂糖:仏の世界へ白装束で旅立つという意味とともに『消耗品』であることから先様へ不幸が及ぶのを消滅させると言われています。
■石鹸:実用品として喜ばれているとともに、不幸を洗い流すという意味も含まれています。
■陶器:昔は死んだ後土に埋葬するという習慣があり、人間は皆土に帰るという意味を含めて、陶器が利用されています。
■漆器:不幸を塗りつぶすという意味と、二度と不幸がないように願いをこめて色直しをする意味で漆器が利用されています。
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法要・法事 ・・・【 のし上:志、粗供養 など 】【 のし下:贈り主様のご名字 等 】
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★年忌法要
一周忌(一回忌)/亡くなった翌年の、死亡日と同月同日に行う。
三周忌(三回忌)/2年目(亡くなった年も数えて三周とする)
それ以降/七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、五十回忌、百回忌。
※一般的 には三十三回忌を最終法要とします(弔上げ)。
※上記以外に宗派によって、左のようなのしを使用することもあります。
※のしの表書である「志」は、宗教を問わず使われます。
※神式・キリスト教等では「偲び草」等の表記もあります。
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入院中にお見舞いを頂き、そのまま亡くなった場合には、お見舞の御礼と香典返しを合わせて贈る場合があります。
★ 合わせてお返しをする場合とその留意点
・頂いたお香典とお見舞の御礼分、2つ分のお返しとして品物を選んで贈る。
香典返しのお礼状と共に、お見舞に対する感謝の気持ちを記したカード等を付けると良いでしょう。
・お香典と、お見舞い分、それぞれのお返しとして2つのものを贈る。
この場合には2品を重ねて贈らず、別々に配送しましょう。「不幸が重ならないよう」という意味です。のしはどちらも不祝儀用のものを使用します。
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